日本のネット人口の8割が視聴しているとされるYouTube。今やその影響力はTVなどのマスメディアと比較しても遜色はないほどに成長し、2018年もYouTubeから多くの話題が生まれました。
ただ、その影響力に対して、定量的なデータはいまだ少なく、曖昧な情報を元にマーケティングを実行している企業様が多く見受けられます。そういった状況を打破し、定量的かつ継続的な指標作りを行うために「IPR REPORT」の運営をしているBitStarでは、データドリブンなインフルエンサーマーケティングを行うための分析ツール「IPR」の開発を行っています。
今回は、2018年に投稿された動画を対象として、「最も再生回数が多いチャンネル」や「最も再生された動画」などの基本的なランキングから、「新人ランキング」や「急成長チャンネル」などYouTuberに注目したランキングなど、2018年のYouTubeのトレンドを定量的に調査しました。
調査結果は以下の通りです。
1. 2018年のチャンネル総再生数ランキング
2. 2018年の動画再生数ランキング
3. 2018年の新チャンネル登録者数ランキング
4. 2018年のチャンネル成長率ランキング
5. 2018年のタイアップ動画ランキング
1.2018年のチャンネル総再生数ランキング
第1位は『キッズライン♡Kids Line』。「ねみちゃん」と「こうくん」の姉弟が楽しく遊ぶキッズ向けチャンネルです。累計再生数は13億回を超え、2018年に最も再生回数が多いチャンネルになりました。現在はチャンネル登録者数が非公開ではありますが、2018年10月にチャンネル登録者数が『HikakinTV』を超えたことがニュースとなり、大きな話題になりました。
第2位は『Fischer’s-フィッシャーズ-』。中学時代の同級生によって結成された7人組のグループYouTuber。活動はYouTube内に留まらず、音楽活動や映画出演など様々な領域にて活躍の幅を広げています。
第3位は『東海オンエア』。メンバー全員が愛知県出身の6人組のグループYouTuber。愛知県岡崎市の観光伝道師にも任命されており、岡崎市に設置されたパネルが盗難される事件も発生しました。
2.2018年の動画再生数ランキング
第1位は『米津玄師 MV「Lemon」』。2018年、あらゆるヒットチャートを総なめにした米津玄師。2018年の紅白歌合戦では初の生番組における歌唱を地元徳島から出演する形で行い、大きな話題になりました。
第2位は「キッズライン♡Kids Line」の『マグマだー!! 人魚が助けてくれる??? マグマ 目玉焼き バービーラジコン おゆうぎ mermaid lava こうくんねみちゃん』がランクイン。再生回数は1億2千万回を超えており、キッズ向け動画の強さが現れています。
第3位は、『DA PUMP / U.S.A.』。ダサかっこいいMVと楽曲、いいね!ダンスが話題になりました。YouTube上では「U.S.Aゲーム」が流行り、多くのYouTuberが動画を投稿しました。
3.2018年の新ch登録者数ランキング
第1位は『【レペゼン地球】公式』。2018年7月に登録者数100万人を超えていたメインチャンネルがYouTubeのガイドライン違反の対象として削除。その後、新しいアカウントを利用し、再度チャンネル登録者数が100万人を突破。2018年は幕張メッセでの単独ライブ開催など、活動規模が大きく拡大しました。
第2位は、『はじめしゃちょーの畑』がランクイン。人気YouTuberの「はじめしゃちょー」が始めた新しいチャンネル。はじめしゃちょーと愉快な仲間達が日常を発信していくゆるい「ビデオブログ」的なチャンネルとなっています。
第3位は、『ほんだのばいく』がランクイン。モデルで女優の「本田翼」さんがゲーム実況配信チャンネルとして開設したチャンネル。チャンネル開設時からTwitterを中心に大きな話題に。2018年12月には人気実況者グループ「兄者弟者」とコラボ配信を行っています。
4.2018年のch成長率ランキング
第1位は『オサミンティヌス3世』。ゲーム実況動画と歌ってみた動画をメインに投稿を行っています。成長率は驚異の15,563%。2018年1月12日に投稿された動画「戦場でプロ並みに歌上手い奴が路上ライブしたら面白すぎたwwwwwwww 【WW2実況】」にてブレイクし、その後は毎月5〜10万人単位にてチャンネル登録が増加しづけました。
第2位は、『ikkou k10』がランクイン。チャンネル名だけでは分かりづらいですが、「こなつちゃん」という女の子が登場するキッズチャンネルです。2018年5月頃から人気が急上昇。現在は妹の「はなちゃん」も動画に登場しています。
第3位は『だいにぐるーぷ』がランクイン。6人組のグループYouTuberで、2018年7月に公開した「心霊スポットで1週間生活してみた。【1日目】」にて大ブレイク。動画の投稿頻度は少ないものの、高い企画力と編集力で多くのファンがついています。
5.2018年のタイアップ動画ランキング
最もYouTube上で再生されたタイアップ商品は『荒野行動』。ゲーム実況チャンネルとして人気がある「Mahito Games」を中心に、人気YouTuberが定期的にタイアップ動画を配信しており、累計再生数は1億回を超えています。単体の動画として、最も再生数が多い動画は、VFXが駆使されハイクオリティーの「れーと先生RATE VFX」の『【実写】荒野行動を本気で再現してみた!【RATE先生】Knives Out』が750万再生を超える人気動画となっています。
第2位は株式会社イオンファンタジーの『モーリーファンタジー』がランクイン。キッズ層から人気を集めている「プリンセス姫スイートTV Princess Hime Suite TV」や若年層のファン層が多い「おるたなChannel」、「きょんくま」など様々なYouTuberとタイアップを行っています。YouTuberとのコラボも積極的に行われ、「HIKAKIN」や「水溜りボンド」などがクレーンゲームのオリジナル景品になりました。
第3位はソフトバンク株式会社の『ウルトラギガモンスター』がランクイン。「Fischer’s-フィッシャーズ-」や「東海オンエア」、「はじめしゃちょー」といった人気YouTuberを多くキャスティングしており、若年層に対して大規模なプロモーションを実施しました。
IPRではYouTubeのデータ解析を行っています
BitStarでは「Influencer Power Ranking(IPR)」の開発を軸として、YouTubeやInstagramを対象に、インフルエンサーの影響力や投稿に関する実績情報などのビッグデータを収集・解析することで、企業様のマーケティングのサポートを行っています。
今回の調査結果を含めて様々なデータを保有しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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