前編では、佐藤ノアチャンネルの裏方役「焼きのり」さんにインタビューしました。後編では、いよいよ佐藤ノアさんご本人にインタビューさせてもらいます。
【前編】佐藤ノアを支える『焼きのり』。「チーム」と「戦略」で伸びてきたチャンネルの裏側。
自身初のフォトブック「白昼夢」の発売。
ヘアケアブランド「椿ちゃん」の新イメージキャラクターの就任。
名古屋のイベントでは地方にも関わらず1日で約1,100枚のチェキ販売。
インフルエンサーという枠組みを超えながら、常に最前線で活躍しつづける佐藤ノアさん。活躍の裏にある、彼女の確立された考えとインフルエンサーとしての大事にしていることを聞いてみました。
プロフィール紹介
佐藤ノア
1997年7月9日生まれ、北海道出身。YouTuber、バンドのボーカル、モデルなどいくつもの肩書きを持ちながら、マルチな活躍で、10代女子を中心に熱狂的なファン層を持つインフルエンサー。2019年2月25日から初のフォトブック「白昼夢」が販売中。詳細なデータが気になる方はIPRでチェック。
焼きのり
チャンネル登録者数29万人、総再生数約3,500万再生を超える佐藤ノアチャンネルにて声だけで出演する謎の人物。佐藤ノアチャンネルの立ち上げに従事し、現在もチャンネル運営メンバーとして活動中。これからはYouTubeに限らず、活動の幅を広げていくかもしれない・・・。
インフルエンサーとして大事にしていること
——焼きのりさんと一緒にYouTubeを始めてもうすぐ2年。普段YouTubeや他のSNSで発信するときに意識していることなどあれば教えてください。
『嘘をつかないこと』です。コスメの感想などで、自分に合わないものや良くないって感じたものを「良い」っていう嘘の発信は絶対にしないです。
案件やタイアップのお仕事だとしても、絶対に嘘はつかないです。その代わりに案件やお仕事として受ける前に、クライアントさんにお願いしてサンプルをいただくか、自分でお店に買いに行くなど、自分で体験してからお仕事を受けるかどうかを判断しています。
なので、自分が昔から使っている化粧品や興味を持てそうな商品のお仕事が多くなっています。
嘘は絶対にファンにバレる。
——ご自身の中で仕事に対するルールを持っていて、素晴らしいですね。たまに商品を理解していなかったり、商品の紹介があまりに雑なインフルエンサーさんもいるので、ノアさんの考えをしっかりと伝えてもらいたいです。
どんなにお仕事のギャランティが高い案件でも、自分に合わない商品はお断りしてます。他のインフルエンサーさんを見ていると、普段は絶対に使っていないのに、商品を紹介している人もいるなって思うときがありますよね？
ファンや視聴者さんが本当に知りたいことって、その人が普段使っているものを知りたいんだと思います。
嘘は必ずバレるので、結果的に息の短いインフルエンサーになると思います。だから、私は嘘は絶対につかないし、お仕事を受ける前にクライアントと商品のことをちゃんと考えるようにしています。
自分にはないものを持つ良いパートナー「焼きのり」
※動画の冒頭は佐藤ノアさんと焼きのりさんの2人から始まることが多い。
——YouTubeのチャンネル登録29万人、おめでとうございます。焼きのりさんと2人で運営してきたYouTubeチャンネルですが、ノアさんにとって焼きのりさんってどういう存在ですか？
めちゃくちゃ大切な存在です。一人で話していると早口なせいもあってかよく「怖い」と言われがちなので(笑)、温厚キャラの焼きのりがいてくれることで私のそういう部分をうまく緩和してくれていると思います。
焼きのりがいてくれることで、2人で話している動画になるので視聴者の方も見ていて、会話のキャッチボールに参加している感覚を持つことができているのかなと思います。
——化粧品やコスメの説明も2人でうまく説明していますよね！分かりやすくて、とても好きです。
視聴者の方が気になることや言いたいことを、焼きのりが視聴者目線で聞いてくれて私が答えるという形を取ったりしているので多方面からの見方で紹介出来ているんじゃないかなと思っています。
逆にメイクについては私から焼きのりに教えながら、視聴者の方にも伝えるという形を取ることで分かりやすくて楽しい動画を目指してこれからもこれらは意識的に続けていく予定です。
焼きのりは常に新しい企画を考えてくれていて私では到底浮かばないアイデアを持ってきてくれるので良いパートナーです。
椿ちゃんのイメージキャラクター就任について
———先日発表されましたが、柳屋本店さんの「椿ちゃん」のイメージキャラクターへの就任おめでとうございます！芸能人やタレントではない、インフルエンサーが商品のイメージキャラクターに選ばれることってすごいことだと思うのですが、ご自身でどうですか？
ありがとうございます。昔から繋がりのある人達が推薦してくれたことで今回のお仕事に繋がりました。なので、今回のお仕事に関しては自分は何もしてないです！強いて言うなら昔からの繋がりを大切にしていた事ぐらい。周りの方々に本当に感謝しています。
従来までだったら芸能人やタレントが広告やイメージキャラクター、そしてその商品をインフルエンサーがPRする、という形が主流だったと思います。
でもそれならインフルエンサーを最初から広告やイメージキャラクターに活用して、そのまま拡散してもらう方が早いし予算的にも効率が良くてそれでいてキャスティング次第では商品が売れるはず。
インフルエンサーの良いところは消費者により近く居られるところ。私はこの時代の変化の最先端に居たいと思っています。
誰にも負けない自己プロデュース力
———インフルエンサーを広告やイメージキャラクターで活用する事例は増えていくとお考えですか？
そうですね。希望も込みですがどんどん増えていくと思います。
私自身の話だと広告をさせて頂いた商品を売っていく自信が誰よりもあります。ファンの人には単なる「買ったよ」っていう報告だけじゃなくて写真付きで報告してもらうことである程度の自分の購買数が分かります。どうPRすれば「買いたい」となるのかこれからも積極的に研究していきます。
———ノアさんはファンとのコミュニケーションはもちろん、広告代理店やクライアントさんなど大人とのコミュニケーションがうまいですよね。自分以外で気になるインフルエンサーさんはいますか？
私が最もSNSを上手く使って自己プロデュース出来ているインフルエンサー且つ集客もできるインフルエンサーだと思っているので(笑)、インフルエンサーといった立ち位置で興味のある人は今は特に居ないですね。
毎日行うファンとのコミュニケーション
———ノアさんほど可愛くて、自分の考えで発信できている人は他にいないかもしれないですね。若い女の子を中心にノアさんの言葉で動かされている人は本当に多いと思います。
そんな風に言って頂き光栄です。自分の強みは人を動かすことだと思ってます。
「この人に、時間とお金を捧げたい」という風に思ってもらうことが大事だと思うので、その為に毎日ファンの方とコミュニケーションを取る事にしています。Twitterのリプ、Instagramのコメントもできるだけ返すようにしてます。DMは個人的に言葉を返すことはしないですけど、全てに既読をつけるようにしています。
インフルエンサーと呼ばれる人たちも常に変わってきています。例えば、3~4年前は写真1枚が可愛ければ人気インフルエンサーになるのは簡単でした。当時はインフルエンサーという言葉はそんなに普及していなかったように思いますが。でも動画媒体が流行ると写真だけで人気になった人たちは消えていきました。
その後は「特技や専門分野を持っている人」が伸びてきて今はTikTokの影響もあって「ダンスがうまい人」「動画の撮り方、魅せ方がうまい人」が伸びてきていると思います。
来年、再来年もインフルエンサーと呼ばれる人達はきっと変わります。時代に順応していく力でどんな環境でも戦っていきたいですね。
中国と韓国の流行りが日本に半年後に来ている
———なるほど。どんな環境でも対応できる人間力の高さがノアさんの一番強い部分かも知れないですね。次に来るSNSやサービスなどを考えたりしますか？
予知能力はないので分からないですが、中国・韓国の流行りは半年後に日本に来るって思っているので常に情報は追ってます。ただライブコマースはもっと日本でも伸びるかなと思ったけどそこまででしたね。
TikTokもそうですけど中国や韓国はネットや流行りを生み出す国として日本の先に行っていると個人の見解で思います。なので中国に向けてのアプローチとしてweiboやビリビリ動画を始めました。
最近観光地に行くと中国人のファンの方に話かけて頂くことが増えたので少しずつ届き始めているのかなって思いました。
———中国は深センを始め、本当にすごい勢いで伸びてるってよく聞きますよね。中国でのイベント開催なども考えていたりするんですか？
はい。イベントや商品の企画、販売などもやりたいですね。ライブコマースもそうですけど、中国は人口の分母が大きいので是非色々とチャレンジしたいです。
写真・動画から言葉で伝えられる人に。
———フォトブックの発売やイメージキャラクターの就任など、既に新しい仕事がたくさん始まっていると思いますが、2019年にやってみたい仕事はありますか？
言葉で伝える仕事、「執筆」ですね。
「執筆」については、去年からInstagramで月記を書くことで色々と試してきました。（※詳しくは #2018年の佐藤ノア という#タグをInstagramで探してみてください）
自分を見てくれている人は写真・動画から入った人が多いと思うので、そこから自分の中身にどれだけ興味を持ってくれているか、文章でどれだけのことを伝えられるかに挑戦してみたいです。
やりたいことは1年前ぐらいから準備するようにしているので、Instagramに月記を書くのは去年から試してきました。
なので、今年は文章を書くことを仕事にしたい。大人の人にInstagramの投稿とファンのリアクションを見てもらいながら形にしていきたいです。
イベント登壇や執筆など積極的に登壇したい！
———月記は僕も読んでいますが、写真や動画では分からないノアさんを知ることが出来るのでとても好きです。最後にマーケターの方へ、メッセージがあれば是非お願いします。
今年は広告やマーケティングのセミナーなどにたくさん出たいなと思ってます！
インフルエンサーマーケティングについては誰よりも語れる自信はあるので、大人の皆さんからのお声がけを楽しみに待ってます！（笑）
仕事やビジネスの話は大好きです。
———さすが、ノアさん。可愛いだけじゃなくて、インフルエンサーとして情報発信に優れているだけではなく、ビジネス思考をきちんと持っていますね。本日はありがとうございました！（佐藤ノアさんへのお仕事の依頼はこちらへ）
※初のフォトブック「白昼夢」が2019年2月25日から販売中です！
